2020/08/29

大学受験は独学でも大丈夫なのか?
やっぱり周りもみんな塾行ってるし、自分も塾に行ったほうがいいんじゃないか。。
そんなふうに漠然と受験への不安をかかえている人は非常に多いと思います。
そしておそらく、今この記事を読んでいるあなたもそのうちの一人かと思います。
そんなあなたのために、これから、大学受験を独学で乗り切った僕の話をしたいと思います。漠然と独学で勉強することに不安を感じているあなたの背中を少しでも押すことができたら嬉しいです。
結論、独学の結果はどうだったのか
そもそも僕自身が独学で乗り切ったといっても、具体的にはどういう結果だったのか。
具体的には独学で偏差値50の普通科高校から世間一般「MARCH」と言われている大学の一つに合格することができました。
正直、ビリギャルとかあそこまで華々しい人生逆転ストーリーのようなものを描けたわけではありませんが、それなりに逆転できたと思いますし、頑張って良かったなと思います。
そもそも、偏差値30から慶応とか、ぶっちゃけ異次元です。天才ですよ。でも僕みたいなザ凡人が努力した結果としてはだいたいそのくらいなのかな〜って感じです。
夢はないかもしれませんが、その代わりにリアリティはあると思いますし、あなたも独学で努力して勉強すれば、少なくともそれくらいのレベルは達成できるのではないかと思います。
ちなみに現役合格です。高校三年の夏頃、7月くらいから始めたので、大学受験勉強に費やした期間はだいたい半年ちょっとくらいですかね。
まぁそう考えると、ビリギャルは高校二年の春か夏頃くらいから受験勉強を始めているので、それと比べるのもナンセンスだったんですけど。
そして、受験勉強を始める高校三年の夏頃までは普通に部活とかやってましたので、受験勉強にはいっさい手をつけてない状態でした。
別に部活は全然強豪校ってわけでもなかったですが、なんだかんだ忙しくも充実した生活を送れてはいましたね。
ただその結果、受験勉強に限らず授業とかも最低限しか聞かず、宿題とかも時間がなかったので、「とりあえず答えを写して提出する」みたいなことをして乗り切っていた感じでした。なのでその時には、授業を理解しようとは全く思っていませんでしたね。
「後で部活も引退して落ち着いてから巻き返せばいいや」と、まぁこんなことを思ってましたね。
ということで僕の受験状況としてはだいたいこんな感じですかね。
そもそもなぜ独学で大学受験をしようと思ったのか
では、そこから部活も引退して、本格的に受験だ!となった僕ですが、そもそもなぜ独学で大学受験に挑もうと思ったのか。
まずこれは単純に「塾に行くお金がなかったから」ですかね。
家庭の事情ってやつですね。そもそも僕の場合は「独学をせざるを得なかった」、ということになるわけですが、そうなるとなんか可哀想な感じが出ちゃいそうですが、別にそんな極貧ってわけでは全然ないのでそこは安心してくださいね。
一応、高校は私立で、親からは高校進学時に、「私立行くなら塾は行けないからね」と言われていた感じです。
なのでほんとにごくごく普通の一般家庭で育ちましたし、なんなら、私立の高校行かせてもらっただけでも親にはほんと感謝ですね。
とは言っても、それは今だから思えることで、うちの親も結構優しいので、当時は「親なんだから子どもが行きたいように行かせるのが当たり前でしょうよ」的なことを僕自身思ってましたし、塾は行けない約束でしたが、普通に頼み込めば多分塾に行くこともできたと思います。
でもそこで塾に行かせてもらうことを頼まなかった理由。
それが僕が大学受験を独学で挑んだある意味本当の理由だと思います。
それは「そもそも塾には行きたくなかった。」ということですね。
めっちゃ単純。(笑)
うん、そもそも塾の行くのは好きじゃなかったんですよね。なんなら嫌いでしたね。
というのも、中学時代(ただの近所の公立中学に通ってました)は学校の授業についていける程度に塾に行ってまして、それがめっちゃ嫌だったんですよね。
今となっては、嫌々ながらも最低限塾に行ってたからこそ身についた学力もあると思うので、通ってて良かったとは思いますが、その頃に戻りたいとは一度も思いませんね。
こう言うと、なんかほんとにただの勉強嫌いのくずやろう感が出てますが、普通に勉強をしたい気持ちはありました。
高校のレベルも低かったこともあって周りの同級生の半分以上は推薦で適当な大学に決めて行く中、むしろ自分は「一般入試で頑張るんだ」っていう意志はありました。
僕自身そもそも大学受験までは一回も受験をしたことがなく、大学進学の最後くらい受験してみたいなというのがあったんですよね。
ただ、大学受験をする際に、塾に行ってた頃のようにまた辛くなりながら勉強するのかと思うと、ぞっとしますし、自由に一人で自分のペースで勉強がしたかったんですよね。
あとは僕の性格上もともと大勢は苦手でむしろ一人が好きなんですよね。
多分、勉強のしやすさのパターンには大きく2種類の人がいると思うんです。
パターン1
一つ目が誰かと一緒にやって人に教えてもらいながら勉強した方が理解しやすい人。
2パターン
そして二つ目のパターンが一人で黙々と自分のペースで参考書を読み進めていく方が理解しやすい人。
そして僕は「どちらかというと後者の方だな」と思ったんですね。わからないとこを人に聞きに行くとかめっちゃ苦手ですし。(笑)
そういうこともあり独学で大学受験することに決めましたね。
なので、独学するか迷っている人も、自分が、どちらのパターンの方が「勉強・理解しやすいか/頭に入ってきやすいか」そして「苦にならないか」を考えて、独学するかどうかを決めたらいいと思います!
そして、少なくとも、「一人で黙々と自分のペースで参考書を読み進めていくのにそこまで抵抗がない人」は、迷わず独学で勉強することをおすすめします。
それは「独学をして良かった」と思えることがたくさんあるからです。
次からはそんな大学受験を独学で勉強することのメリットについて、実体験をもとに感じたことをお話できればいいなと思います。
大学受験を独学で勉強するメリット
メリット1:自分一人で勉強する力が身につく
独学といえばまずはこれですね。というかほぼこれがすべてだといっても過言ではないと思います。
やはり独学をするとなると、ただ単に勉強するだけでなく、勉強に必要な周りのこともすべて自分の頭で考えて準備することになります。
例えば、もし塾に通っていれば当たり前のように配れる参考書や問題集。
これらも、独学する場合にはすべて自分で揃える必要があります。
その代わり自分に合った最適な教材を使って勉強することができます。
最初は教材選びに少し苦労するかもしれませんが、一度あなたにとってわかりやすくて使いやすい教材を見極めることができるようになれば、塾指定の使いづらい教材をずっと利用しているよりも遥かに効率的です。
なにせ、一回あなたにとっての最適な教材を見つける能力を身につけてしまえば、それを受験科目の数だけ利用だけすることができるからです。
さらに一つの科目でも複数の教材を利用することも当然あると思うので、その分だけ効率を上げることができるからです。
ここで、「なんだよ、自分で教材選ぶなんて面倒くさいよ。どれが自分に合うかもわからないし。」と思うかもしれません。
しかし、ここで身につけることができる「教材選び」という能力は本当にバカにできないです。
「たかが教材選びだろ、そんなことに時間費やすよりも1問でも多く問題解いた方がいいだろ」と思いがちですが、その「たかが教材選び」が面倒くさいのでしょうか。
面倒になる理由は「教材選びが自分でできないから」です。
もし教材選びを自分の思い通りにできれば、そんなふうにはなりません。他人が決めた自分には合わない教材を使って勉強する方がよっぽど辛いし面倒です。
そしてこの「自分に適した教材を選ぶ能力」は受験勉強以外でもとても役に立ちます。
今はまだ目の前の受験勉強で精一杯でそれ以外のことなど考えられないかもしれませんが、例えば、あなたが本当に目指したい資格などが見つかって、その勉強をするときとか。
将来の夢が決まっていてそれに向けて何かしら資格が必要な人ももちろんですが、「今はなんとなく興味がありそうな学部を受験して、本当にやりたいことはとりあえず大学に受かってから考えよう」という方もたくさんいると思います。
というのも僕自身がまさにそうだったからです。
そしてなんとか大学に入ることができ、そこで取りたい資格を見つけたときに、この独学の経験が非常に役立ちましたし、中でも教材選びに困らないというのは非常に大きかったです。
まぁでもそんな夢とかそんな大きいことでなくても、大学指定の資格を取得すると授業出なくても単位がもらえる、とかもありますし。
例えば、資格の塾みたいな大原とかに通うことになるでしょうか。別に塾を否定するわけではありませんが、独学のメリットの二つ目でもある「お金がかからない」という面でも、塾に行くとそれだけお金がかかってしまうことは事実です。
とまぁ、どうでしょうか。「教材選び」の大切さをご理解いただけたでしょうか。
そこまできたら、では実際に自分に適した教材をどうやって見つけるのか。僕なりの「自分に適した教材の見つけ方」を簡単に紹介したいと思います。
これはもう本当に単純で、実際に自分で本屋に足を運んで教材をパラパラとめくって、「わかりやすいか」、それとも「なんかわかりづらい、よみづらい」というのを判断していくのです。
最終的には正直、直感というのもけっこう大事になってくるかと思います。正直これに正解はないですから、「なんかわかりやすそう!」という感覚は非常に重要です。
ただこれだけだとなんか物足りないかもしれませんので、僕も実際にやっていた教材選びのポイントをひとつご紹介したい思いいます。
教材選びのポイント
教材選びのポイントとして、複数の教材があってどれにしたらいいか迷っているときには、自分の苦手な分野の部分を読み比べて、一番理解することができたり、わかりやすい解説がされている教材を選ぶ
といいと思います。
例えば、僕自身は物理なら「電気」のあたりとかすごく苦手だったんですね。(文系の方や物理選択してない方はわかりづらくてごめんなさい。。)
まぁ簡単に言うと、フレミングの法則とかあるじゃないですか。なんか、左手を使って指の向いてる方向に電流が流れます、的なやつですかね。その理由が全然わからなくて。
もちろん法則にはちゃんと理屈(理由)があって、物理とか数学はただ法則や公式を丸暗記してもあまり意味ないので、その法則や公式が成り立つ理由を理解する必要があるんですよね。
そこで実際に本屋でその法則の解説部分を読み比べて、一番理解しやすかったものを選びました。
このようにして、教材や問題集を選ぶことができたら、あとはひたすらその教材にそって勉強していくのみです。
そして、ここで大事なことは「魚釣り」でいう「魚の釣り方」を学ぶということです。
いきなり何を言い出すんだって感じですが、受験勉強を魚釣りで例えると、けっこう面白くて、
受験合格に必要な知識=魚釣りでいう魚
勉強のやり方(受験合格に必要な知識の習得方法)=魚の釣り方
と考えてみてください。
とすると、魚はお店に行けばお金を払って買うことができます。
同じように、塾に行けばお金を払うかわりに受験に必要な知識を教えてくれます。
逆に、釣竿の使い方とかを覚えたりして魚の釣り方を学べば、つまり自分で魚を釣れるようになれば、わざわざお店で魚を買わなくても、自分で食べたいときに魚を釣ることができます。(細かい法律とかはいったん無視してください笑)
そして同じように教材の選び方とかを覚えて自分で勉強できるようになれば、塾に行く必要もなく、自分が勉強したいときに必要な勉強をすることができるようになるのです。
「別に魚を食べたければお店で買えるんだからいいじゃん」と思うかもしれません。
でももし仮に今あなたが無人島にいて、生きていかなくてはならなくなったらどうしますか。
魚をただお店から与えられていた人は生きていくことはできないでしょう。
しかし、しっかりと魚の釣り方を学んでいたなら、自分で魚を釣って生きていくことができるでしょう。
勉強も同じです。今はまだ塾に行けばなんでも教えてくれますし、親もいます。
しかし、少し先の話ではありますが、あなたがこれから「社会」という無人島に出るとき、魚を与えてくれる人はいません。
何事も自分で考えて行動しなくてはいけなくなるのです。
そんなとき、社会という無人島で生きていくために「独学で勉強した」ということは、あなたの大きな武器となるのです。
そしてこの大学受験という機会を逃すと、その機会はそうありません。
だからこそ僕は、大学受験を独学で乗り切れたことを誇りに思えますし、あなたも不安に思わずに独学を楽しんで挑戦してほしいと思います。
メリット2: 勉強が捗る
大学受験を独学で勉強する二つ目のメリットとしては受験勉強がはかどります。
これは単純ですが、かなり重要ですよね。
本当に独学のメリットは他にもたくさんあって、なんなら今だから気づける他のメリットがたくさんあるからこそ「大学受験は独学がいいよ」と言いたいのですが、まず目先のメリットで考えるとどうしても、勉強がはかどるかどうかは受験生であるあなたにとって相当重要ですね。
僕自身もその当時は本当にそれしか考えていませんでしたし。(笑)
そしてなぜ大学受験を独学で勉強すると勉強がはかどるか?
それは、メリット1で言ったように自分で勉強ができるようになるため、今の自分に本当に必要な知識や能力を自分にあった教材や勉強方法で身につけることができるからです。
ある意味、無駄がないのです。
反例として、例えば塾に通ってしまうと、塾の授業中などは授業を聞かなくてはいけません。
「今、本当は英語を勉強したい気分なんだよ」と思っても、授業が「数学」であれば、数学を勉強しなくてはならなくなります。
そんなモチベーションが低い状態で授業を受けていては、身につくものを身につきません。
その点、独学であれば、本来塾がある時間も自由に自分で勉強内容を組み立てることができますから、今の気分が「英語」なら、英語の勉強にみっちり充てることができます。
そして、当然やりたいことを勉強できているため「よし!やるぞ!」というモチベーションが高く、勉強を捗らせることができるのです。
仮に「塾でも内職すればできる」としたら、そのあと本来受けていたはずの数学を勉強する際に行き詰まってしまって、逆にトータルで見ると勉強の効率が悪くなります。
「そこだけはなんとか自分で勉強する!」と言うなら、そもそも塾は必要ないですし、無駄ですよね。
独学であれば教材を自分のペースで読み込んで理解したら、あとはひたすら、問題演習に時間をあてられることが非常に良い点です。
メリット3ー自分自身の大学受験だという責任感をもてる
そして、大学受験を独学で勉強する3つ目のメリットは自分自身の大学受験だという責任感をもてるということです。
まず先ほどの続きで「独学であれば問題演習に時間をあてられることがメリット」だとお伝えしました。
なぜか?
やはり受験勉強は実践がすべてですし、受験当日も、紛れもなく自分が出題された「問い」に対して、「回答」を導き出さなければなりません。
0から自分の力で絞り出すのです。
そのためにはひたすら演習問題を繰り返し行い0から回答を導き出す力を身につける必要があるのです。
塾の授業だけでは、「分かった気(き)」になってしまい、いざ実際に問題を解こうとすると、「あれ?どうすればいいんだ?」となってしまいます。
もちろん、塾でも演習の時間や宿題が出されて演習問題を解く機会があると思いますが、それだけでは足りない場合が圧倒的に多いです。
それはその演習をする量の基準が「みんな」だからです。
一人一人科目ごと単元ごとに得意不得意も違います。
ならば、当然その単元が得意な人は少しの演習でも十分かもしれませんが、苦手な場合はそれだけでは不十分です。
かといって、そのあと自分で勉強するかと言われると、多分できない人が多いと思います。
なぜなら、塾に通うとどうしても言われたことだけをやるようになってしまうからです。
「塾に行っているのだから塾の通りにやっていれば大丈夫」的な常識が、自分でやることを怠ってしまう慢心を作り出してしまうのです。
塾に通っているという「環境」がこのようなことを引き起こしてしまうわけですが、置かれた環境に染まってしまうのは、それが良い意味でも悪い意味でも、人間であればある程度仕方のないことです。
そしてそのように塾に通っているか大丈夫と思い込んでしまうようになるとどうなってしまうのか?
目標もいつのまにか擦り変わり、本来であれば、志望校に合格することが目標であるはずなのに、気づいたら、目の前の「授業にでること」や「宿題をとりあえずやること」が目標になってしまうのです。
本当は志望校に合格するために、授業に出たり、宿題をしなければならないのに。です。
あくまでも、授業や宿題は志望校に合格するための手段でしかありません。
だから、逆に言うと得意な単元でもう完璧にできることを「宿題が出ているから」と出された宿題を何も考えずにやるのも時間の無駄でしかありません。
それならその時間を、苦手な単元の演習をしたりと別のことに時間を使った方がよっぽどいいです。
そして、そうやって塾の通りに勉強を進めていくと最終的にどうなるのか?
もし仮に志望校に落ちても「落ちたのは塾の教え方が悪かったからだ」と落ちた理由を塾のせいにしたり、他の人のせいにしてしまうのです。
そういう風に思いたく理由も分かりますし、その方が自分を正当化できるし、気持ちいいし、楽です。
しかし、それでは誰のための大学受験かわからないですし、本末転倒です。
その点、独学であれば、そんなことはありません。
「志望校に受かるには今何をすべきか」ということを常に考えるようになります。
まだ自分で0から解けない問題を、解けないままなんの理由もなく次にいくこともなければ、もう十分に理解して解ける問題を「意味もなく永遠に解く」という無駄な時間を過ごすことは決してなくなります。
「なんの理由もなく」と言ったのは、戦略的に解けない問題を解けるようになることをとばしたり捨てることは全然ありだからです。
大学受験勉強というのは時間が限られていますので、時にそういった選択も必要なときがあるかもしれません。
そして、その時にそういった選択ができるのも、大学受験を独学で勉強することのメリットだと思います。
そして、独学であれば「志望校に合格できるかどうか」はすべて自分にかかっていますので、受かるも落ちるも自分次第です。
言い訳はできません。
でもだからこそ本気で頑張れますし、そこでたとえ志望校に合格できなかったとしても「自分の勉強が甘かった」と素直に認めることができます。
そしてその経験というのはそれ以降のあなたの人生にとって、絶対にプラスな経験として役立ちます。
このように大学受験を独学で勉強することで自分で責任がもてるようになるのです。
そして自分で責任を持てるということは、主人公は当然あなたです。
塾なんかにあなたの人生を任せてもいいのですか?
あなたの人生をあなた自身で切り開いていけるのです。自身が主人公の人生は本当に楽しいですよ。
独学での大学受験勉強にはそんなメリットもあるのです。
メリット4:セルフコントロール力が身につく
大学受験を独学で勉強する4つ目のメリットは「セルフコントロール力が身につく」ようになることです。
セルフコントロール力とは、自制心とか、自分で自分を思い通りにコントロールできるとかそういうことですね。
独学ということは、受験のスケジュールなども自分で計画しなければなりません。
また、もっと根本的なところから言えば、自分の志望校をどこに設定するかも自分で判断する必要があります。
もちろんそれには途中で「なんか思ったよりも勉強うまくいっているからもう少しレベルの高い志望校に変更しよう」とか、
逆に「このままやってもとうてい今の志望校には届きそうにないから志望校のレベルを落とした方がいいかも」といった判断も含まれます。
例えば、塾に通えば「早慶合格レベルコース」「MARCH合格レベルコース」「日東駒専合格レベルコース」などのコースがたいていあります。
そこで「とりあえずMARCH合格レベルコースにするか〜」と選択すればそれなりに勝手にゴールも見えてきます。
さらにコースを選択すれば、勝手にスケジュールも作成されているはずなので、自分で勉強計画を立てる必要もありません。
また、独学だと「ちょっと休憩で少しテレビでも見るか」と軽い気持ちでテレビをつけたら、思った以上に面白くてはまってしまう、ということもあるかもしれません。
そんなときにしっかりと「何分まで休憩」などと設定して、時間がきたら勉強に戻れるかどうか、それが独学での大学受験を成功させる鍵であり、逆にそれができないと残念な結果になってしまいかねません。
だからこそ嫌でもセルフコントロール力を身につける必要が出てきますし、このセルフコントロール力を身につけることで、大学受験を成功させることができるだけでなく、まだ先の話かもしれませんが、今後のあなたの人生での大事な局面で、あなたの力を最大限発揮させるために役に立つのです。
そして、そのために(勉強を継続させるために)、例えば僕がやっていたこととしては、勉強へのモチベーションを上げることです。
勉強へのモチベーションとは「勉強したい!」という気持ちに自分自身をもっていくということですね。
具体的に僕がやっていた受験勉強へのモチベーションをあげる方法を少し紹介しますね。
方法1:受験の名言集を見る
受験勉強へのモチベーションをあげる方法の1つ目が受験に関連する名言集を見まくるということです。
名言集はインターネットで調べると色々出てくるので、気に入ったものをピックアップしてまとめておくのがいいですかね。
というのも、毎回名言を調べようとしてインターネットをしていたら、他の余計なものまで見てしまい勉強どころではなくなってしまいかねません。
ピックアップしておけば、インターネットをするのは最初だけですので、そのリスクを減らせますし、それ以降は、ピックアップした名言を見ればモチベーションをあげることができると思います。
そして僕が印象に残っている名言だとこんなものとかですかね。
「きっとお前は十年後に、せめて十年でいいから戻ってやり直したいと思っているのだろう。今やり直せよ。未来を。十年後か、二十年後か、五十年後から戻ってきたんだよ、今。」
「今寝るとあなたは夢を見ることができる。今勉強するとあなたは夢を叶えることができる。」
ハーバード大学の図書館の壁に書かれている名言として有名になった27の言葉が凄い【新入生に贈る言葉】
「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ」
などなど。他にも本当にたくさんの名言に奮い立たされて頑張ることができたと思います。
もちろん睡眠とかも大事ですので、その辺は「それくらいの気持ちで頑張れよ」ということだと受け取ってくれれば。
方法2:受験系のドラマを見る
また2つ目の受験勉強へのモチベーションをあげる方法としては受験系のドラマなどを見るということです。
中でも僕自身が特にお世話になっていたドラマが「ドラゴン桜」ですね。
あらすじとしてはこんな感じですね。
「このドラマは、元暴走族の貧乏弁護士が「偏差値36」の落ちこぼれ高校生たちを「学歴社会」の最高峰「東京大学」に現役合格させるまでを描く・奇跡と感動の物語である。」
出典:ドラマ冒頭の語り部分より
また、ドラマ内でも数々の名言が繰り出されています。
「バカとブスほど東大へ行け!」
by 桜木先生
「東大へ行ったら、何もかも見返せる、人生180度変えることができるんだ!」
by 桜木先生
など、このドラマでも数々の名言が飛び出していました。
これを見る度に僕自身もこ心の中で「はい!」といって気合を入れ直していましたね。
最後の方のセンター試験直前あたりのシーンでは、とてつもない緊迫感も描かれいて
「一息つくときでも完全に頭を休めるな!」
など、普通に物語としても相当面白くて楽しめる上に、勉強へのモチベーションを上げることもできるので、非常におすすめです。
また、僕自身も受験間際の本当に時間がないときには、5分〜10分の少し休憩のするときにドラマの主題歌だけ聞いて、ドラゴン桜を頭の中で思い出しながら、意識を高めていましたね。
主題歌も普通にめちゃめちゃ良い曲で、勇気の出る非常にドラマとマッチしているものでした。
本当にやる気を維持して勉強しないと辛いですし勉強にも身が入らないので、やる気やモチベーションというのはバカにならないくらい大事なことです。
なのであなたも今言ったようなことを参考に自分なりのモチベーションアップの方法を作れると良いと思います。
方法3:実際に志望校のキャンパスに足を運ぶ
さらに3つ目の受験勉強へのモチベーションをあげる方法として「実際に志望校のキャンパスに足を運んでみる」というのも非常にやる気が出てくると思います。
オープンキャンパスや、大学はけっこう自由に入れるとこもあるので、そういったものを利用して、移動中はもちろん勉強して、実際にキャンパスに立つことで、自分が大学に入学したキャンパスライフを想像できると思います。
友達、彼氏、彼女、サークル、バイト、興味のある勉強、将来、、、などなど、色々な楽しいことが待っていると思えると自然と「頑張ろう!」と思えてくるはずです。
そうやって、モチベーションをあげたりして、セルフコントロールすることで、受験を成功へ導いてください。あなたならきっとできます。
これ!と一度決めた教材はやりきる
モチベーションというよりセルフコントロール力を身につける話に戻りますが、僕がやっていたこととしておすすめなのが「この教材!と一度決めた教材はなるべくやりきる」ということですね。
教材を買ってきて、最初のうちは、「よし全部速攻で終わらせてやるぞ!」と意気込んでいるわけですが、それってだいたい最初だけですよね。
その意気込みをずっと継続させるのは本当に大変なことです。
時には途中で、「やっぱこの教材は僕にはレベルが高過ぎたんじゃないか、もっと易しいとこから手をつけた方がいいんじゃないか」と、やらない理由を探し始めて、そう思うこともでてきます。
しかし、そこでやめてしまっては、多分きっとまた次にいっても同じことを繰り返すだけです。
「やめ癖」がついてしまいます。
すると、いつまでも勉強が進みませんし、「自分は全然勉強ができていない」という自己嫌悪におちいってしまうかもしれません。
なので、たとえ途中で大変になったとしても「一度決めたことは何がなんでも途中少し分からないことがあっても気にせずにとりあえず最後までやりきる」ことが大切だと思います。
そうすることで、「やりきった!」という達成感や自信にもなり、良い気分で次に進むことができるのです。
そしてこの「やり抜く力」も独学で勉強した最後には自然と身に付いてるはずですので、この力というのは、目の前の受験以外でも、この先のあなたの人生をよりよいものにするために非常に大事な能力です。
それを高校生のうちに身につけることができるというのは、本当に良いことだと思います。
メリット5:お金がかからない
大学受験を独学で勉強するメリットの最後5つ目は「お金がかからない」ということです。
これはもう単純ですね。
冒頭でお話した僕が独学をするきっかけとなったこの金銭面ですが、なんといっても独学は塾に行く必要がないので、お金がかからないですよね。
かかるとしても教材費と受験料程度です。
しかしこれも塾に通っていてもかかるものですから、本当に独学は費用を抑えて受験勉強をすることができます。
ちなみに、一般的な塾のお金の内訳には教材費が込みで月〇〇万円とかが普通かと思いますが、教材費の割合は本当にごくわずかです。
では何にお金がかかっているのかというとずばり「人」なんです。
「人件費」というやつです。
高校生のあなたにはまだ難しいことかもしれませんので簡単にだけ言いますが、世の中「人を雇う」ことには相当なお金がかかることなのです。
そして、塾には当然、塾講師の方々が働いていますので、高額な月謝を支払うことになってしまうのです。
もちろん塾に行けばその分勉強を教えてくれるのは事実ですが、僕的にはコスパはよくないなと感じますし、塾に通うと、今まで上げてきたメリットを受けることができなくなってしまうのもあって独学をおすすめしますね。
大学受験を独学で勉強するメリットまとめ
ここまで、大学受験を独学で勉強するメリットについてお伝えしてきました。
・自分で勉強する力が身につく
・勉強がはかどる(演習を多くできる)
・自分自身の大学受験だという責任感をもてる
・セルフコントロール力が身につく
・お金がかからない
大学受験を独学で勉強することは、本当に今のあなただけでなくその先の将来のあなたにとっても役に立つことが非常に多いです。
むしろその将来の方が大切であり重要なことです。。
これは僕自身も当時はなんとなくはそう思っていただけですが、本当に実感したのはもう少し後になってのことだったので、今は分からなくても仕方がないと思います。
しかし僕自身、このような話を一人で黙々と独学で受験勉強をしている時に聞けていたら、もっと自信をもってと取り組めていたなと思いますし、だからこそ、独学に少しでも不安を持っているあなたにもこの話をしたかったのです。
この大学受験だってそもそも何のためにするか?と言われたらあなたの将来のための受験ですよね。
ならば「将来のためにやるべきこと」という軸で考えた時に、独学という選択肢は良い選択であると僕は思います。
もちろん目の前の受験を制するという意味でも、演習問題をたくさんできたり、自分で効率良く勉強ができるので、最初はそういう意味で僕は独学で受験勉強をしていましたが。
だから、今、大学受験を独学で勉強することに少しそでも不安があったとしても、全然不安なんか感じる必要なんてないですし、むしろ「自分で勉強もできて将来のためにもなって最高だ!」と、自信を持って取り組んでいってほしいと思います。
具体的な受験生時代の生活
では大学受験を独学で勉強することのメリットがわかったところで、次に実際にどうやって独学で勉強を進めていけばよいのか?
僕が受験生時代にどのような生活を送っていたのか、というお話をしたいと思います。
少しでも独学を考えているあなたの参考になれば幸いです。
前談
まず、僕自身は高校3年の7月ごろから独学で勉強を始めて、偏差値50くらいの普通科高校から世間一般「MARCH」と言われている大学の一つに合格するとこまでもっていくことができました。
それまでは弱小校でしたが一応部活をしていたので、それなりに忙しく、授業もあまり理解できていないような状態でのスタートでした。
勉強時間
基本的に夏休みや土日の1日休みの日は、1日12時間〜14時間くらい勉強していましたね。
近所の図書館に行き、自習スペースがあったので、そこでひたすら勉強です。
今思えばけっこう頑張っていたなという感じですが、当時は「まだ足りない、まだ足りない」という思いでやっていた記憶があります。
とりあえず睡眠と食事以外の全ての時間を勉強にあてていましたね。
とはいっても、僕は睡眠とかめっちゃ取らないとやっていけない方で、具体的には普通に受験前の部活をしている時は毎日9時間睡眠しているくらいでした。
なので削りはしていますが、受験勉強中の時でも毎日6時間〜8時間は睡眠時間をとっていましたね。
また昼食後は眠くなるので、昼寝もとっていました。しかも1時間くらい(笑)
でもそれが自分に合っていましたし、眠い中午後の勉強をやるよりも、1時間寝たとしても、スッキリ気持ちよくなった状態で勉強をした方が絶対に良いと思ったですね。
というか、普通に午後の睡魔と戦いながら勉強するとか普通に辛すぎて無理でしたし。
そうやって自由に休憩や勉強をやれるのが、ほんとに独学の良さですよね。
だから逆に平日とか普通に学校があり、昼食後もすぐに授業が組まれていたので、昼寝をする時間がなくてほんとに苦痛でしたね。
「塾に行くと休みの日でも毎日こんな感じなのか?」と思うと、ほんと僕自身は独学で良かったですね。
しかも進学校でもなく本当に普通科のしょうもない高校でしたので(母校にしつれい笑)、全然受験のためになるような授業でもなかったので最悪でしたね。
だから、平日は学校から帰って図書館の自習スペースに向かうと、16時くらいから30分〜1時間くらい昼寝をしてから勉強していましたね。
それくらい僕にとって睡眠は大事でした。
1日の勉強スケジュール
以上踏まえてざっくりスケジュールを書き出すとこんな感じですかね。
(休日)
7:00〜7:30 起床&朝ごはん
7:30〜12:30 勉強
12:30〜13:00 昼食
13:00〜14:00 昼寝
14:00〜19:00 勉強
19:00〜20:00 夕食&風呂
20:00〜24:00 勉強
24:00 就寝
(平日)
7:00〜7:30 起床&朝ごはん&家出る
7:30〜8:20 電車通学(勉強)&学校到着
8:30〜15:00 学校
15:00〜16:00 電車(勉強)&図書館到着
16:00〜17:00 昼寝
17:00〜19:00 勉強
19:00〜20:00 夕食&風呂
20:00〜24:00 勉強
24:00 就寝
休日は、その日の調子次第で夜何時まで勉強するかで多少勉強時間が変わりますが、これで日中に1時間昼寝をとってもだいたい14時間くらいは勉強時間を確保できますね。
平日はまぁ、電車での勉強が片道30分、往復1時間くらい取れて、勉強時間的にはトータル7時間取れれば良いほうでしたかね。
とまぁ、こんな感じでやっていました。ご参考になれば。
受験時代の苦悩
ただそして、平日の悪夢はまだまだ続くんですよ。
それが「学園祭」です。
秋頃に学園祭とかあなたの高校とかでもあるかもしれませんが、その学園祭を僕の高校ではバカ真面目に取り組むために、その期間は最終下校時刻まで毎日学園祭準備をしていたんですよね。
それを先ほどのスケジュールに当てはめてみるとだいたいこんな感じ。
学園祭期間平日スケジュール
7:00〜7:30 起床&朝ごはん&家出る
7:30〜8:20 電車通学(勉強)&学校到着
8:30〜15:00 学校
15:00〜19:00 学園祭準備
19:00〜20:00 電車(勉強)&帰宅
20:00〜21:00 夕食&風呂
21:00〜深夜2時 勉強
深夜2時 就寝
恐ろしすぎますよね。もう恐怖です。
さすがにこの時期は睡眠大好きの僕でも、毎日ではないですができそうな日は2時まで勉強して、次の朝7時には起きて学校に行くという生活を繰り返していました。
昼寝もカットです。。。泣
まぁ昼食後の睡魔は学園祭準備によってかき消されていたのでそれは問題なかったですけど。
しかも、休日にも普通に作業しに行ってましたから、その時は休日も上記のようなスケジュールの「学校」が「学園祭準備」に変わるだけです。
学園祭期間休日スケジュール
7:00〜7:30 起床&朝ごはん&家出る
7:30〜8:20 電車通学(勉強)&学校到着
8:30〜19:00 学園祭準備
19:00〜20:00 電車(勉強)&帰宅
20:00〜21:00 夕食&風呂
21:00〜深夜2時 勉強
深夜2時 就寝
もう恐怖を通り越えて笑えてきますね。
数ヶ月後に受験を控えた受験生がやってることじゃないですよ。(笑)
ただ、うちの高校は推薦で適当な大学に決める人がほとんどなので、周りはもう「わいわいがやがや」です。
この学園祭準備が夏頃から始まるので、夏休みの数日と、9月学校始まって10月の学園祭の1ヶ月前くらいになるともう学園祭終わるまでずっとこの生活です。
この時期はほんと大変でしたね。
作業している時も心の中で「なんでこんなことしてんだよー、勉強してー、間に合わねー」とずっと思っていました。(笑)
今思えば、「もう少し最後の学園祭を楽しみながらやれば良かったのかな」とも思いますが、その当時にそんな余裕はなかったのでしょうがないですね。
とまぁ長くなってしまいましたが、僕ほど時間がないことは通常あまりないかなと思います。
なので、そんな僕でもなんとか頑張って独学で受験勉強ができたのであなたならきっとできると思います。
受験1ヶ月前〜当日
あと大学受験1ヶ月前くらいからは、また徐々に睡眠時間を増やして、8時間〜10時間くらいとるようにしていましたね。
その頃になるともうコンディションを整えていかに当日に最高のパフォーマンスを発揮できるのか、という訓練をしていましたね。
やはりどんなに勉強してきても結局はそれが当日の頭の回転や集中力次第ですべて出し切れるかどうかが決まってしまいますので。
また、実際に僕が実践していたことや試験当日を経験して思ったことを踏まえておすすめすることをいくつかご紹介しますね。
おすすめ1:ガムを噛む
まず、簡単にできるオススメなことは、受験当日にガムを食べるということです。
ガムを食べると、よく噛むことになるので、体や頭が起きてそれが頭の回転を促してくれるのです。
しかしだからと言って、毎日ガムを噛んでいると、体が慣れてしまってその効果が薄くなってしまいますので、僕は、ガムを噛むのは模試や、受験当日などの大事な日だけにしていました。
また、ガムを噛むとお腹にきてしまう人もいるかもしれませんので、実践しようと思っている場合には本番前に自分に合っている方法かはちゃんと試しておいてくださいね。
おすすめ2:本番試験のアップをする
これだけではよくわからないと思うのでちゃんと説明しますね。
まぁ簡単に言うと志望校の前にいくつか別の大学の試験を受けて、試験慣れをしておいた方がいいよ、ということです。
これは僕が受験で失敗したなと思ったことなのですが、まず私立の試験というのは受ける大学にもよりますが2月の前半〜半ばくらいの幅があります。
そこで僕はその間にもまだ追い込もうとしていて無駄に1日潰して試験を受けるくらいなら、その分1日勉強しておいた方がいいと思っていたんですね。
実際に受けた数3校くらいですし相当絞っていました。
その分試験日程が空いてしまうんですよね。最長で1週間くらい空いていたかと思います。
確かに詰め詰めでもどうかとは思いますが、それだけ空いてしまうと常に試験の緊張というのがつきまとっていて、特に本命の受験のときには普段の力が全然出せませんでした。
もちろん結果はふるわずでした。
まぁ結果のことはどうでもいいんですけど、そのちょうど前日に別の大学の試験を受ける予定があったんです。
しかし、その大学はすでに別の受験方式で受かっていたので、僕は、「わざわざ受かっているところを受ける意味など皆無だし、次の本命に備えよう」と会場には向かわず、図書館でいつものように勉強したんですよね。
でもやっぱり試験前日にできることは限られているし、次の日のことを意識すると何かそわそわして集中できない。そんな状態で結局1日をうまく利用できなかったんですよ。
そんな経験から、あまり受ける意味のない試験でもとりあえず受験をしておくことで、場慣れや集中力を維持することに役立つので重要なことなのだ、と感じわけです。
別に1日潰れると言っても実際には夕方くらいには帰ってきて次の日に備えられますし、試験に向かわずに勉強できた量も多分夕方に帰ってきてからやれるくらいしかできなかったですし。
つまりは何が言いたいかというと、受験においてもスポーツでいうところの試合前のウォーミングアップ的なものが必要であるということです。
どんなに能力のある選手でもウォーミングアップもせずにいきなり試合に望んで体を動かしてもベストなパフォーマンスは出せないのと同じで、どんなに頭が良くても、当日の集中力の入れ方がうまくできなかったっり、コンディションをしっかり整えて望めないと最大限今まで勉強してきたことが出せないのです。
つまり、受験に合格するには次のふたつの能力を上手に掛け合すことが重要なのです。
勉強して得た知識や能力 ✖ 持っている知識や能力を最大限引き出す能力
極端な例ですが、めちゃめちゃ勉強して得た知識を仮に100%に近づけることができたとしても、それを引き出す能力が20%しかなければ、本番では持っている知識の20%分しか力が発揮できません。
逆に知識量が70%くらいしかなくても、それを引き出す能力が仮に90%くらいあれば、本番でも全体の63%分の知識や能力を発揮することができるのです。
僕が本命前日にアップで別の試験を受けに行っていれば受かったかどうかはわかりませんが、それほど試験においてもウォーミングアップは大切なことだということですね。
試験のアップのやり方にも色々あると思いますが、スポーツでも練習試合が一番実践に近い練習になることを考えると、試験期間のスケジューリングをどうするかも非常に大事だと思いました。
本命試験の前日か、あるいは2日前くらいに別の試験を組み込むと、試験当日の独特の空気や集中力を維持できると思います。
僕もあなたが独学でやってきた成果を最大限発揮できることを応援しています。
最後に
さぁここまでながながと僕の大学受験独学ストーリーをお伝えしてきましたが、細かいことも踏まえればまだまだ思うことは言いたいことはたくさんあります。
しかし、独学をして自ら考えていけば、自ずと気づくことはたくさんあルと思います。
僕には気づけなかったことも気づけるようになるかもしれません。
そうやって工夫していけることが独学の楽しさです。
僕自身大学受験勉強は楽しかったです。
もちろん「勉強しなきゃ」という負の感情が起こることはありましたが、それでも「勉強していいとこに行きたい」という思いから勉強したいという気持ちにもなっていました。
それは友達と遊ぶのとは違う楽しさです。何かに挑戦する、何か物事を達成する、という楽しさです。
でもこの思いは、塾に行って半ばやらされている感を持ちながら勉強していたら絶対にこうは思えなかったでしょう。
それは中学時代に塾に行っていた僕が証明しています。
本当にこれであっているのかと不安になることもあるかもしれませんが、その答えは塾に行って教えてくれるものでもありせん。
その答えは結局自分で勉強している中で、過去問を解いた点数が教えてくれるものですし、その点数に届かなければどこを重点的に勉強するべきかは、できなかった問題を見れば自ずと見えてきます。
そしてそこを自分で勉強するのです。
結局は自分でどうにかするしかないのです。
ならば、中途半端に塾に甘えるようにも頼れるものは自分だけと高を括った方が圧倒的に成果が出せます。
人間一つのことを本当に心から信じて進めればすごい力が発揮できるのです。
どこかに迷いがあると中途半端な結果にしかなりません。
もし大学受験を独学で勉強することへ不安を感じていたなら、この記事を読んで「大学受験を独学で勉強するんだ」ということに自信を持てるようになってくれたら嬉しいです。
あとはただ突き進むだけですから。